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TEL. 0964-28-8399

〒861-4215 熊本県熊本市南区城南町沈目1667
熊本県文化財保護協会

報告書・新刊紹介

令和4年度 報告書紹介

県報告347集 『玉名平野遺跡群2』

熊本県玉名市秋永・河崎に所在する玉名平野遺跡群は、柳町遺跡、両迫間日渡遺跡、玉名平野条里跡を包括する遺跡群で、縄文~中世の複合遺跡です。菊池川の右岸、玉名平野一帯に所在し、古代・中世の条里跡が推定されています。玉名立花線(河崎工区)活力創出基盤交付金(改築)事業に伴い、令和2年度(2020年度) から発掘調査が実施され、今回の調査で3次を数えます。第1次調査では、弥生時代中期の竪穴建物、甕棺墓(小児骨一部残存)、古代の竪穴建物、土坑墓(成人骨残存) が確認され、第2次調査と併せて、古代から近世にかけての水田の広がりが確認されています。今回の第3次調査では、縄文時代晩期の竪穴建物1基、弥生時代早~前期の突帯文土器の包含層、弥生時代末~古墳時代前期の竪穴建物7基、中世の水田跡などが確認され、各時代の様相が明らかとなりました。これは玉名平野の土地利用の変遷を考えるうえで重要な成果といえるでしょう。

総 頁 98頁 (写真図版 18頁)   頒 布 1,200円(別に送料 360円)
※増刷数が少ないので、必ず在庫があるかをお電話で確認いただきますようお願い致します。
※報告書のお取り置きは2週間です。その間にご入金をお願いいたします。

※県報告345玉名平野遺跡群1と県報告347集玉名平野遺跡群2をセットで申込の場合、頒布料合計2,200円のところを2,000円にします。
※2冊セット注文の場合はレターパックライトで発送しますので、報告書2冊代2,000円+レターパックライト代370円を振込んで下さい。


熊本県文化財調査報告書頒布一覧表

令和3年度 報告書紹介

県報告343集 『宮園A遺跡2』

熊本県上益城郡益城町宮園・木山に所在する宮園A遺跡は、縄文~中世の複合遺跡です。台地の南縁辺部に所在し、南には熊本平野の東端にあたる平野が広がり、条里跡が推定されています。平成28年熊本地震からの復旧・復興を目的とする益城中央被災市街地復興土地区画整理事業に伴い、令和元年度(2019年度)から発掘調査が実施され、今回の調査で2次を数えます。第1次調査では甕棺墓13基が確認され、弥生時代中期中葉から後葉にかけての墓域の広がりが判明する一方、今回の第2次調査では、新たに掘立柱建物4軒、竪穴建物5軒と8世紀後半から10世紀中頃にかけての古代集落の一端が明らかとなりました。これは、同じく古代の建物遺構が発見された大江遺跡と併せて、台地縁辺部の古代集落の展開を考えるうえで重要な成果と言えます。

総 頁 70頁 (写真図版 16頁)   頒 布 1,000円(別に送料 310円)
※増刷数が少ないので、必ず在庫があるかをお電話で確認いただきますようお願い致します。
※報告書のお取り置きは2週間です。その間にご入金をお願いいたします。
県報告345集 『玉名平野遺跡群1』

玉名平野遺跡群では、調査1区で古代の竪穴建物1棟、土坑墓1基を検出しました。土坑墓には1体の人骨が残存しており、20歳代前半の男性でした。伸展葬で木棺墓の可能性もある墓です。また1区では、弥生時代の竪穴建物1棟、甕棺墓1基、土器廃棄土坑3基、他を検出しました。甕棺墓の棺体は、黒髪式の台付甕を合わせており、中にあった人骨は乳児でした。建物と墓は菊池川の自然堤防上の微高地にあたり今回調査の平地では見られないことから、弥生時代と古代においては集落が菊池川右岸の彎曲部内側の自然堤防上に広がっていたものと考えられます。調査2区では、中世の水田及び古代の水田を確認しました。第2次調査においても中世及び近世の水田を確認しています。古代、古墳、弥生時代の遺物包含層は確認できるものの、水田層が確認できていません。このことから、今回の調査範囲において広く稲作が営まれているのは中世以降で、古代は局所的に稲作が営まれていたと言えるでしょう。

総 頁 90頁 (写真図版 16頁)   頒 布 1,000円(別に送料 310円)
※増刷数が少ないので、必ず在庫があるかをお電話で確認いただきますようお願い致します。
※報告書のお取り置きは2週間です。その間にご入金をお願いいたします。


熊本県文化財調査報告書頒布一覧表

令和元・2年度 報告書新刊紹介 

県報告341集 『曽畑貝塚出土植物質資料保存処理報告』

曽畑貝塚は、熊本県宇土市花園町に所在する縄文時代の遺跡です。1986年から1987年にかけて熊本県教育委員会が発掘調査を実施しました。調査の結果、62基の貯蔵穴群を検出し、そのほとんどが縄文時代前期のものと推定されています。貯蔵穴内からは編物や素材束といった豊富な植物質資料が出土し、それらを後世に残すことを目的に、1988年度から1994年度にかけて保存処理を行いました。前回の保存処理から30年近くが経過し、植物質資料に劣化が確認されたため、再度保存処理を実施することになりました。再保存処理は2014年度から2019年度にかけて行い、前回の保存処理と同様にPEG含浸法で実施し、高い成果を得ることができました。

総 頁 60頁 (写真図版 8頁)   
頒 布 1,000円(別に送料 310円)

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県報告342集 『宮園A遺跡1』

益城町中央被災市街地復興土地区画整理業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告。今回の調査は、宮園A遺跡ではじめて行われた本格的な発掘調査で、平成28年度熊本地震からの復旧・復興を目的とした土地区画整理事業に伴って実施されました。調査では、調査区東半部から甕棺墓13基が検出され、弥生時代中期中葉から後葉にかけて当該地に墓域が広がっていたことが判明しました。その他、埋設土器遺構や周溝状遺構、竪穴建物、土葬墓、溝が検出されており、当該地では縄文時代から連綿と人々の営みが繰り返されてきたことも明らかとなりました。これら成果は、これまで実態が不明だった高遊原台地・託麻台地南縁辺部の様相を明らかにする上で重要です。また、宮園A遺跡が所在する木山川流域には八反田遺跡・平田遺跡(益城町)、上官塚遺跡(嘉島町)など甕棺墓が検出された遺跡が点在しており、今回の調査成果は木山川流域や熊本県内における甕棺墓の展開を検討していく上でも重要であるといえます。

総 頁 50頁 (写真図版 13頁)   
頒 布 1,000円(別に送料 310円)

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※報告書のお取り置きは2週間です。その間にご入金をお願いいたします。
県報告338集 二本木遺跡群8(春日地区)(田崎地区)牧崎遺跡 本文編・図版編

発掘調査では、8世紀後半~9世紀初頭、9世紀前半~10世紀後半、12世紀~13世紀及び近世熊本駅までの 4期に渡る遺構を検出しました。当該遺跡は熊本市13次調査で検出された大型掘立柱建物群を中心とする 遺構群が国府推定地とされており、これまでの調査から熊本駅周辺では竪穴建物、掘立柱建物など官衙 周辺域の集落を含む遺跡であると考えられています。また、今回の調査で不明遺構SX01では長大な溝状 遺構と方形区画が取り巻く平坦部が確認されており、溝状遺構からは土馬など祭祀用具が出土している ことから祭祀遺構であると考えられます。

本文編 総   頁   182頁  
図版編 総   頁  120頁
頒 布 (2冊セット)2,700円(送料着払い)

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県報告339集 赤星石道遺跡・赤星灰塚遺跡 

赤星石道遺跡は、掘立柱建物を主体とする奈良時代後半から平安時代にかけての集落跡。建物は大型の建物 で規則的な配置をもち、総柱建物を備えています。建物の周囲には大型の土坑が2基確認され、土坑内には多 量の土器が廃棄された状態で見つかり、周辺で儀礼を行ったのちに廃棄されたものとしました。墨書土器が 出土したことからこの地域の開発・経営に関わった有力者が居住していた可能性を指摘することができます。 赤星灰塚遺跡は、奈良時代から平安時代の掘立柱建物2棟確認と流路内からは縄文時代晩期の土器が少量出土しました。

総   頁 90頁 (写真図版24頁)
頒   布 1,200円 (別に送料 310円)

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※報告書のお取り置きは2週間です。その間にご入金をお願いいたします。


熊本県文化財調査報告書頒布一覧表


その他出版物紹介

改訂版:熊本県文化財ハンドブック

熊本県教育委員会の編集により『熊本県文化財ハンドブック』が37年ぶりに改訂され、熊本県文化財保護協会により発行の運びとなりました。当初は、設立40周年記念事業として発行を計画しておりましたが、一日も早い発行の要望が多かったため、熊本県教育委員会と協議を進め発行の運びとなりました。ぜひとも本県の歴史・文化財に興味・関心をお持ちの皆様をはじめ、各教育委員会、教育関係者、各地域の文化財保護委員、一般行政に携わる方々にお薦めいたします。

【全5章の内容】 
 第1章:有形文化財 第2章:記念物 第3章:民俗文化財 第4章:重要文化的景観 第5章:世界遺産 資料編
 B6版 口絵カラー8頁、全256頁、挿図66枚、写真100枚
 頒  布  1,200円(別に送料310円)
遺跡が語るくまもとのあゆみ 5冊セット (菊池川・白川・緑川・球磨川・天草)

熊本県内には貝塚・古墳・中世城等々多くの遺跡があることは諸人の知るところです。特に縄文土器の研究や装飾古墳の研究においては先進地域です。遺跡について主要河川の流域別に5つの冊子にまとめ紹介した本です。郷土学習の手引になる良書です。

頒  布  2,500円を2,000円(送料:着払い)
熊本県の文化財 (第4集)

熊本県教育委員会が文化財について啓発と保護活用に資するために発行した写真集です。昭和58年3月に出版された本で、無形・民俗行事の様子や工芸品の数々のすばらしい写真が掲載されています。資料の提供、解説、写真撮影、解説は大変著名な方々がその任にあたって居られます。おすすめの1冊です。

頒  布  3,500円を3,000円(送料:着払い)
近代文化功労者3

近代文化功労顕(S63年度・41回~H9年度・50回)を受けられた方々(51名)の功績を集録した冊子です。各文化功労者の功績を執筆した方々は、功労者と親しく交流のあった方、またその人について研究を深めておられる方です。郷土学習の手がかりとなる資料です。

頒  布  3,000円を2,000円(送料:着払い )


熊本県文化財調査報告書頒布一覧表


報告書の購入方法

在庫確認後、郵便局にある青色の振込用紙にてお願い致します。確認され次第、発送致します。
★ 1冊のみ注文の場合は、メール便で発送します。 報告書頒布料+記載送料を振込んで下さい。
★ 2冊(2種類)以上注文の場合は、着払いで発送します。報告書頒布料のみ振込んで下さい。
★ 残り少ない報告書もありますので必ず在庫確認をお願い致します。
★ 報告書のお取り置きは2週間です。その間でお願い致します。

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 TEL/FAX  0964-28-8399
 E-mail s49@kumamoto-bunho.jp


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FAX 0964-28-8399